輸送に関して

 風車発電機の建設に際して、風車の大型化に伴い、部品の輸送が問題となっている。そこで、現時点で最大の汎用機であるVESTAS社V-80(2,000kW機)の積載車両図面をヴェステックジャパンより入手し、境港もしくは鳥取港(県内の貨物専用埠頭のある港湾)より北条町まで輸送することを想定し、国土交通省倉吉工事事務所に境港〜北条間について通行可能かどうかの検討を依頼した。しかし、直角旋回軌跡図がないため検討できないとの回答であったため、ヴェステックジャパン、三菱重工業、明電舎に積載車両図面および旋回軌跡図の送付を求めた。ヴェステックジャパン、三菱重工業は積載車両図面しかないとの回答であったが、明電舎よりREPOWER社MD-70(1,500kW機)の積載車両図面および旋回軌跡図の提供を受けたため、この図面を元に再度倉吉工事事務所に検討を求めた。  その回答を元に、鳥取県警本部交通企画課および鳥取県県土整備部倉吉地方県土整備局と協議した結果、泊漁港での陸揚げを検討した。
 検討結果の要旨は以下のとおりである。

1.境港または鳥取港から陸送するのは、物理的に不可能ではない。
2.国道9号線を陸送する場合、全面通行止め区間が長くなる上に、時間も相当かかるため、許可が難しい。
3.陸送するのであれば、機種を確定し、それに見合った車両を選定し、綿密な輸送計画が必要で、道路管理者、公安委員会、県警などを交えた協議会が必要だが、許可が下りる可能性は低い。
4.泊漁港から陸揚げすることは可能であるが、泊漁港から国道9号線に至る交差点で、ブレードの通行ができない。タワー、ナセルについては、ガードレールに接触する可能性が高いが通行可能であるので、ブレードのみ交差点内でクレーンによる積み替えを検討する。当然、泊〜北条間で国道9号線の全面通行止めが必要であるが、迂回路が存在するため、協議会は必要であるが、境港や鳥取港からの場合よりも許可の下りる可能性が高い。
5.羽合町橋津もしくは大栄町由良のマリーナからの陸揚げは、岸壁ではないので許可できない可能性が高い。
6.コストについては未計算。







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