風力発電説明会 概要
日時 1日目 11月16日 午後1時30分〜午後3時20分 参加者23人
2日目 11月17日 午後7時30分〜午後9時15分 参加者51人
会場 町農村環境改善センター
◆1日目
(男性)@泊の風車を見ると、いつも同じ向きで回っている。風の方向が変わって横から吹いてくると、資料のような発電量が得られないのではないか。A事業で25億円の借金が生まれる。採算がぴったりの場合、何の恩恵もない。穴があいた場合にはどうなるのか。B資料P15、Q9に「環境に意識の高い企業の誘致など・・・期待される」とあるが、意識の高い企業とは具体的にどんな企業か。C30数億のお金があれば他の事業をすることもできるが、風力発電以外に何か考えられた事業はあるか。
⇒@風車は風の吹いている方向に向くようになっている。風向きが変わったら、風車がそちらの方向を向いて、風の力を正面から受けるようになる。A今のシミュレーションより厳しくなったら、税金での穴埋めとなる。しかし、風がまったく吹かなくなるというようなことはないだろうし、故障についても対応できる、保険もある。税金を使わなくてもできる見込みがあるから、事業を進めようと思っている。B廃棄物処理の企業、リサイクルの企業などが考えられる。C純粋な30億の税金を使って事業を行う体力はない。風力発電事業なら税金を使わなくてもできる。
(男性)資料P9に他県の事例が載っているが、相対的に他県の事例では採算がとれているのか。
⇒昨年の地域エネルギー研究会で調査した。企業がやっているものは、風の強いところで採算性もいい。自治体が行っているものは、観光やシンボルが目的といったあいまいな発想が多く、採算がとれていないところもある。
(女性)@数字については難しくてよく分からない。30億かけて採算が悪くなって、将来税金を使うようになると、若い人たちが町に来なくなってしまう。心配である。町長が一筆書いてくれればいいと思う。A今日は行事が多く、参加者が少ない。来たくても来られない人もいる。各部落団地での説明会を望む。
⇒@30億以上だが、税金を使わない事業。風車の設置によって、地域振興の起爆剤になることもある。A今後、各部落をまわり行政懇談会を開く。そこで説明もする。
(男性)P10,11のシミュレーションの保守管理費経費が毎年違う金額になっている。これはなぜか。
⇒年によって保守の内容が異なるため金額も異なっている。
(男性)P5で25億円の借入先が「銀行、政府など」となっているが、具体的にどうなるのか。
⇒借入れをする場合、県の同意が必要になる。同意も取れる見込みで、それがあれば政府資金は借入れできる。
(男性)@シミュレーションで厳しい場合として×90%としているが、P9の事例でも35%停止しているものもある。×70%のシミュレーションが必要ではないか。A
⇒@
(男性)@うまくいっている自治体の事例があると思うが、それを紹介してもらえると安心できる。A損益分岐点がどこなのか、そういうシミュレーションがあっていいと思う。B風力発電事業を使ってどういう町づくりをしていくのかという説明もほしい。
⇒@事例調査をしているが、公表してほしくないという自治体もある。次回には出したい。A次回の説明会の時には検討したい。B第1の目的は環境に優しいエネルギーを作り出すことで、地域振興は付随的なものと考えているが、どういう町づくりができるかということも検討していきたい。
(男性)@P13のQ1には「これから先、風力発電が盛んになってくる・・・」P1には「モデルケースとなる」とあるが、その根拠もよく分からない。
⇒@国が2010年までの風力発電導入目標を示しており、日本全国でみれば盛んになるのは確実。
◆2日目
(男性)風力発電事業はすることが決まってしまっているのか。町は収益事業に手を出すべきではないと思う。他県で失敗している例はたくさんある。町長は環境のためというが、100mの風車が海岸線にずらりと並んだ姿は、地球環境に優しいとは思えない。風力発電で
⇒@据え置き期間があるので概算それくらいの金額になる。A第3セクターは集客数などの見込みが甘いため失敗している。これに比べて風は予測がしやすく確実である。B影響はない。C絶対にない。
(男性)@風車の横に、高速道路が今後できるが、発電に影響しないのか。Aシミュレーションの保守管理費に減価償却費、保険費は含まれているか。B風車完成後の保守管理で雇用は生まれるか。C
⇒@松林のほうが高く、20mある。道路は影響しないと思う。A減価償却費は含んでいない。保険費は含んでいる。B具体的なことはまだなので分からないが、大きな雇用はないと思う。C情報が出ていないのでわからない。ここは平均風速が8m以上あり、収支状況はいいと思う。
(女性)私は西新田場に住んでいる。風車位置図をみると、西新田場からは高圧送電線をくぐらないと他地域に行けなくなる。高圧線が体に影響を与えることはないのか。
⇒高圧線の下にずっと住んでいるような場合、影響があるのではないかと言われているが、そういう場所ではないので大丈夫。
(男性)羽合の天神浄化センターまでどうやって送電するのか、具体的に教えてほしい。
⇒風車の間は22kVに昇圧して送電、9番の風車のところから66kVに昇圧し、浄化センターに送電する。66kVは地下埋設をする予定である。
(男性)泊の風車を見に行った。高いところに風車があり、ゆったり回っていた。
(男性)@リパワーがドイツのメーカーだということだが、1500kw以上の風車の実績を教えてほしい。Aこういう大きな機械は、思い通りに動かないことが多い。使いこなすのは難しい。話では管理について地元業者を養成し任せたいとことだが、それでは
⇒@世界で約500台が設置されていると聞いている。日本では秋田と長崎に1台ずつ設置済みで、今後40台ほど設置予定である。Aまだ決定ではないが、当初は風車の保守に実績のある会社が中心になって管理し、2年間の瑕疵担保機関に地元の技術者を習得させる。また、ドイツから24時間体制で遠隔監視もする。B日本ではミツビシがあった。採算性がよくなかった。Cいい稼働率であると聞いたが、詳しい情報は分からない。
(男性)@資料の“電力負担金”とはなにか。A用地費等で534百万円が計上されているが、1基あたりの用地費はどれくらいか。B設置後、最初の2・3年は“瑕疵”があると思うが、保守はどういうものをするのか。
⇒@中国電力に送電するが、そのために中国電力も設備変更をする必要がある。そのための負担金。A風車の基礎部分のみを買収かできれば借り上げしたいと思っている。1基あたりの用地費はわからない。今後の交渉による。B1年に2回の点検ではグリス充てんや消耗品の交換などがある。5年目ごとに必要な点検項目もある。瑕疵については、風車本体が2年、送電設備が5年という提示を受けている。
(男性)
⇒1基でメーカーは選定中。