北条砂丘大規模風力発電所シミュレーション3の前提条件
（1,500ｋＷ　×　1基）

「風力発電機の規模と設置場所」
・北条町において風力発電機を6,600V配電線に連系するとき、最大でも1,500ｋＷの風力発電機を1基のみとなる。北条町下水道管理センターの配電線に1,500ｋＷ風力発電機を1基連系すると仮定する。

「出力1,500ｋＷ風力発電機の諸元」
定格出力：1,500ｋＷ
ローター直径：70ｍ
カットイン風速：3ｍ/ｓ
定格風速：11.6ｍ
カットアウト風速：25ｍ/ｓ
ハブ高さ：70ｍ（65ｍ〜100ｍで選択）

「事業計画」
・規模：出力1,500ｋＷ風力発電機を1基設置。
・事業期間：17年（内、建設期間1年）
・減価償却期間：17年
・収入は発電電力の中国電力への売電料（売電単価11円／ｋＷｈ）

「初期投資」合計290百万円
・建設費：270百万円
・建物取得税（建設費×4.0％）：11百万円
・建物登録免許税（建設費×0.6％）：1,620千円
・建設期間中金利：3,980千円
・抵当権設定登記（民間長期借入金×0.4％）：590千円
・開業費（売電収入×10％）：3百万円

「建設費の内訳」合計270百万円
・風力発電機（1,500ｋＷ×1基）：220百万円
・ＳＶＣ（静止型無効電力補償装置）、制御装置：50百万円。

「資金調達」合計292百万円
・自己資金：15百万円（5％）
・補助金（ＮＥＤＯ地域新エネルギー導入促進事業、補助率1／3×0.8）：129百万円
・日本政策投資銀行（融資比率40％、返済年数15年以内（内据置3年以内）、元金均等返済、金利2.2％）：108百万円
・民間長期借入金（返済年数15年（内据置1年）、金利4％、元金均等返済）：40百万円
「収入」
・収入は発電電力の売電のみ。
・発電所の設備利用率：22％。
・発電電力は1ｋＷｈにつき、11円で売電。
・１年間の売電収入：
1,500ｋＷ×22％（設備利用率）×8760時間（1年間）×11円／ｋＷｈ　＝　32百万円。
・施設の運転：施設の運転可能な時間（施設稼働率）については、調整及びメンテナンス等による運転停止のため、２年目は70％、３年目以降は95％と仮定。各年における売電収入は、32百万円に各年の施設稼働率をかけた金額となる。

「支出」
・一般管理費：300千円／月・人　×　1.4　×　1人　×　12ヶ月　＝　5,040千円
・火災保険料（建設費の0.15％）：2,668百万円　×　0.15％　＝　405千円
・建物公租公課：課税標準価額（初年度は建設費）の1.4％（３年間は５／６に免除）
・施設管理費用：100千円／月　×　12ヶ月　＝　1200千円
・法人税等：課税所得の40.87％。
・下記修繕費

「修繕計画」
・メンテナンス：１年毎に1,500kW風車１基当たり1300千円。
・セミオーバーホール：５年に一回、ギアオイル等必要な消耗品等の交換を行う。1,500kW風車１基当たり2600千円。

「オーバーホール」
・一般的な風力発電機の耐用年数と考えられている約20年が経過すると、発電機の本体であるナセルを交換することが必要と予想される。そのため、建設から21年以降に事業を継続する場合には数億円の追加投資が必要と予想される。これは、本シミュレーションにおいては計上していない。

「利益処分計画」
・実施条件：前期末に累積損失が一掃されていること。前期末税引き後利益額の範囲内であること。
・資本金に対する配当比率：5％






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