自治体最大の規模
北栄町の風車の、1基あたりの定格出力は1,500kWで、9基合計で13,500kWを発電します。
これは、自治体直営では全国最大規模の大型風力発電施設です。ブレード(羽根)を入れた最高地点は、103mでブレードの直径は77mです。分かり易く比較すれば、高さは大阪の通天閣とほぼ同じ、羽根の直径はジャンボジェット機(全長約70m)がすっぽり入る大きさです。
発電量は北栄町全世帯分以上
この風車9基が年間に発電(売電)する電力は、23,900MWで一般家庭の約6,600戸分(北栄町の世帯数が5,072戸)の年間消費電力に相当します。
建設費用は約28億円
風力発電所建設に係る総事業費は約28億円。財源はNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)補助が7億円、残りの21億円は公営企業債で充当しています。
この借入金は、15年間の売電収入で返還します。
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- Q1 風が吹いているのに回っていないのは?
- A1 風車を回転させるだけだと、今より低い風速で回ります。しかし、風速が低いと発電量はわずかで、起動時のロスのみが増えます。本町の風車は、最適な起動風速を3m/sとしています。また、1号機(西端)と9号機(東端)では距離にして4㎞あり、回り方にばらつきがあります。
- Q2 風車の羽根のオレンジ色や赤いランプには意味がある?
- A2 飛行ルートでなくても、航空機の衝突を防ぐため、「航空法」で60m以上の構造物には「航空黄赤塗装・航空障害灯の設置」が必要です。ブレードとナセルのオレンジ色、夜間の赤色灯はそのために設置しています。
- Q3 台風などの強い風のときは羽根は大丈夫?
- A3 発電機などの回転部が設計以上の回転数を超えるとよくありません。わが町の風車は、その風速が20m/sで、その風速になると自動停止します。この風車は、スタンドアローンタイプで、その制御は1機毎に自分で制御しています。
- Q4 冬はよく雷が発生しますが、風車の雷対策は大丈夫?
- A4 風車の雷被害で最も多いのはブレードです。国際規格で雷保護レベルがランクⅠ~Ⅳに分けられていますが、本町の風車はブレードがランクⅠ、ナセル等はランクⅡに位置づけされており、雷に強い風車です。
- Q5 風車の管理は、どこでどのようにしているの?
- A5 発電所全ての故障情報は、集約して自動的に携帯メールが入ります。全体の監視は北条庁舎でも出来ます。風車の監視は「明電舎沼津、カスタマーセンターとリパワー社(ドイツ)、管理者(町)」で出来ます。制御は「明電舎沼津、カスタマーセンター、リパワー社(ドイツ)」で行います。
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